横浜市の〝こどもログハウス〟は、なぜ休館したのか?
横浜市ホームページ 2020年8月28日公開情報
横浜市の公共施設ではシックハウス症候群を防止するため、「横浜市公共建築物シックハウス対策ガイドライン」を制定して対策を行っています。
川島町公園こどもログハウスにつきましては昨年度改修工事を実施したため、「横浜市公共建築物シックハウス対策ガイドライン」に基づき今夏室内濃度測定をおこなったところ、測定結果が厚生労働省の定める室内濃度指針値を超過したたため、休館とします。
原因を確認し改善措置を実施後に再測定を行い、基準値以下であることが確認されしだい利用を再開します。
横浜市をはじめ、子供の安全を守ることに熱心な自治体では、シックハウス対策として、公共施設の建物における化学物資の濃度測定を行い、施設の利用の可否を行っています。
横浜市は、化学物資の測定結果をホームページで公開されており、しっかりと施設管理を行っているので市民の安全を守るために休館という措置をとっています。
東京都では保育園の開園において、床から30cm、60cmの化学物質の濃度を測定して安全基準に達していなければ開園許可がおりません。
30cmは寝ている子供、60cmは立っている子供が呼吸する位置を想定しています。
今回、横浜市の〝こどもログハウス〟の改修工事後に化学物資の濃度が厚生労働省の定める室内濃度指針値を超過したのか!?
改修工事において、木材にワックスを塗つたりして、夏場の温度上昇で化学物資が揮発して厚生労働省の定める基準値を超えてしまいました。
厚生労働省の定める化学物資の濃度基準とは!?
健康被害がでる可能性が高い13物質の室内濃度の基準を定めています。
毎年新たな化学物資が使われ続けており13物質では間に合わなくなって、室内の化学物資総合的な数値(TVOC)の値を提示していますが、経済優先の他の省庁から反論が出ています。ようするに検査も無ければ、法的規制のないまま新たな化学物資が作られて使われているのが現状です。
昨今、諸外国で使用が禁止されている化学物資2物質も追加の議論がされていますが、具体的には壁紙を柔らかくする化学物資がその一つですが、この議論も経済優先の経済産業省が割って入って規制ガイドラインを止めています。
住宅の安全基準は!?
新築の保育園に子供を預けた子供の多くに健康被害を契機に2003年にシックハウス法が制定されました。経済を優先して13物質のうち、とりあえず1物質の濃度基準を設けて、あとは2時間に1回の排気をする換気扇を付ければ家を建てて良い法律となりました。
このとりあえずの1物質は、フォルムアルテヒドです。フォルムアルテヒドの濃度を示す基準でFに☆が付いたマークで濃度を決めて一番濃度が少ないのがF☆☆☆☆(フォースターマーク)です。
そして排気量分の換気扇を付ければ良いだけで、室内全体の空気が確実に抜けるも対流シミュレーションも行うことなく家が建っています。
私も職務経験から、空気排出の対流シミュレーションを見ていますが室内空気が確実に抜くことは容易ではありません。住宅に付いている換気扇や吸気口を適当に付けたくらいでは室内の空気全体が入れ替わるものでは無いです。
いまなお、新築やリフォームによる健康被害が起き続けていますが、建設会社を相手に裁判をしても被害者が負け続けています。なぜならば、建設会社はF☆☆☆☆マークの建材を使い、換気扇を付けていれば法的違反を起こしていないからです。
現状も起こり続けている問題
先進国では、健康被害が認められると「予防的法的措置」をとって使用を禁止します。
日本では、100人が100人近く健康被害が起きないと法律ができない。個人差などと言って逃げ切っています。化学物資過敏症は、同じ化学物質を吸っても人によって出る症状が違います。 表示義務さえないので、何の化学物質が使われているか判らない建材が使われて化学物資を吸い様々な症状が出ているのが現状です。
症状に気が付かないまま過ごしている方や、うつ病などの精神障害と勘違いされて精神安定剤を飲まされていた人もいます。愛媛県には化学物資過敏症に対応した医療機関が有りません。症状から心療内科へ行ってしまっている人も多いと思っています。
結論
新築の匂いは、、、化学物資の匂いです。
「新築の良い匂いですねーえ」などと言うのは、中国でPM2.5のことを「雾霾」という言葉を使いキリのカスミと誤認させている洗脳です。
新築の匂いがする家は、良い家だと思われないでください。
新築マイホームで家をご見学に行かれる際は、柱や床を触ったり匂いを嗅いだりして安全を確かめられることをお勧めします。
シックハウスの症状とは、、、
≪横浜市保健所健康安全部生活衛生課のホームページ 引用≫
近年、建物の高気密化や建材・内装材への化学物質の使用により、新築・改築後の住宅・ビル・学校などで、室内空気中の化学物質が増加し、居住者に様々な体調不良が生じることが多く報告されています。
症状が様々であり、症状発生の仕組みなど未解明の部分も多く、また様々な複合要因が考えられることから、「シックハウス症候群」と呼ばれています。
新築や改築後の室内に入ったとき、次のような症状が現れることがあります。
目に刺激感があり、チカチカする
頭痛やめまい、吐き気がする
鼻水や涙、せきが出る
鼻やのどが乾燥したり、刺激感や痛みがある
何となく疲れを感じたり、眠気がする
皮膚が乾燥する、赤くなる、かゆくなる
室内でこのような症状が出ても、その居室の外に出ると治まるのが特徴です。また、症状の有無や程度には個人差があり、同じ環境でも強い症状が出る人がいる一方で全く症状のない人もいます。
≪記事執筆者≫
コージーベース株式会社
代表取締役 松本好司
松山市生まれ。富士通に在職中は社長表彰をはじめ26年間で28回の経営表彰を授与。
その後、広島県庁の特別職として経営企画アドバイザー、国の研究機関のプロジェクトマネジメントアドバイザー、公立大学の経営大学院(MBA)の新設などの公的職務を歴任。
その後、建築学科がある学校法人の顧問、専門委員などに就任し、科学的知見をもって健康で安心な保育園の設置アドバイザー、健康自然素材の健康住宅の事業を行っています。
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